風待草の随想録

日々の出来事を徒然に

てるてる坊主の誤解

朝の通勤電車にぼーっと吊り革につかまりながら乗っていたら…

「次で降りるからどうぞ。」

と斜め前のご婦人に声をかけられた。

一瞬、理由が分からずにびっくりしてしまい、

「え?大丈夫ですよ。大丈夫です。???」

と答えて、やっと理由が分かった。
ああ、そうか。妊婦だと思って声をかけてくれたのだ。

なんせ、私はガバーッとしたワンピース、つまり、てるてる坊主の様な服装で、足元はウォーキングシューズだったから。

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声をかけてくれたご婦人はその後すぐに次の駅で電車を降りて行ったのだが、その際にお礼を言ったら、逆に「ごめんなさいねぇ。」なんて、間違えたことを謝られてしまった。

お互い、笑顔で別れた後、私は何だか嬉しくてニヤニヤしてしまった。

ありがとう。本当に嬉しかったですよ。
そんな風に気を配ってくれる人が居るなんて、嬉しいではありませんか。

朝から良いことがあった。
きっと今日は良い一日になるに違いない。